【書評】自信をもてない人のための心理学
今日読んだ本はこちら。
おススメ度(5段階)
★★★★
学んだこととか感想
フランスの精神科医の先生が書いた本で、「多くの悩みは自分に自信がないこと」から生じるので、それを克服するための方法が紹介されてる。
まずは自信を持てなくさせる7つの〈思い込み〉として、
- 私には能力がない
- いつでも人から愛され、認められなければならない
- 私はダメな人間だ
- 何事も完璧にやらなければならない
- いつも正しい決断を下さなければならない
- 世の中は危険に満ちている
- 人を信頼してはいけない
が代表例として紹介されていて、その原因や対応方法を解説してくれる。これがなかなか読みやすいし、しっくりくる感じある。
また、自信とは〈自己評価〉〈行動〉〈自己主張〉から成り立っていて、それが相互に関係しているので、それぞれを強化するトレーニングを積むと自信を持つことができる、というのはとても明解でいいと思う。
やってることは、認知行動療法で紹介されるようなことなんだけど、小難しい言葉を使わずに説明されてるので、理解しやすい。
〈行動〉のトレーニングは「イメージトレーニングをしてみる」とかなんだけど、確かにこういうシンプルなことが効果があるし、コーチングでも使うよな、と。
個人的には、日本人は自分の意見を主張する人が少ないので、〈自己主張〉のところのメソッド(4つのステップ)を多くの人に知ってもらいたい。
・ステップ1:それをしなかったと時におこる良くない状況を想像する
・ステップ2:それをするのを邪魔するネガティブな考えを追い払う
・ステップ3:リストを作って、できそうなものから並べてみる
・ステップ4:リストの中のできそうなものから、実際にやってみる
読んだきっかけ
安心の図書館で発見。目に付いたから借りた。
Amazonの紹介文(転載)
あなたの人生を難しくしている〈思い込み〉から自由になろう。
自信は、〈自己評価〉〈行動〉〈自己主張〉から成り立っている――自分で簡単にできる心のトレーニングで自信を育て、悪循環から抜け出す方法を、精神科医が豊富な事例と図表でやさしく説く。
5か国語で刊行、フランスのロングセラー。
この本を読んで、どう行動を変えるのか
コーチングのセッションで、クライアントさんに何かを要望するときに、この領域の知識を知っておくことはとても役立ちそう。