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【書評】イノベーションのジレンマ

 

今日読んだ本はこちら。

 

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おススメ度(5段階)

★★★★

 

学んだこととか感想

ものすごく有名な書籍だけあって、さすがに、ビジネススクール的な話としては学びが詰まってる。大企業は、今儲かってるやり方でトップラインを伸ばすほうが効率がよくて、そこが足かせになるから、いくら技術研究に投資してもうまく市場を取れない。

一方、それだけじゃなくて、どういう組織にして、イノベーションを任せれば、破壊的技術の市場でリードできるか、も説いていて、問題意識を投げかけるだけじゃないところが名著と言われる所以なんだろうな。

洋書らしく事例や根拠が豊富で、信頼できる論理。なんとなく成果が出た人が考えてることを文章にしたようなビジネス本とは根本的に違う。

ただ、この知見を活かす機会に恵まれるのは、きっとほんの一握りの経営者や大企業の事業責任者だけだろうとも思う。こういう構造になっていることを知ったからって、何かを変えられる立場にいる人は少ない。

そういう意味で、とても価値ある書籍だと思うけど、今の自分には、活用できる範囲が少ないな、とも思ってしまう本だった。


読んだきっかけ

図書館で見かけて。さすがにタイトルは知っていたけど、ちゃんと読んだことなかったので読んでみたくなった。

Amazonの紹介文(転載)

「偉大な企業はすべてを正しく行うが故に失敗する」
業界トップ企業が、顧客の意見に耳を傾け、新技術に投資しても、なお技術や市場構造の破壊的変化に直面した際、市場のリーダーシップを失ってしまう現象に対し、初めて明確な解を与えたのが本書である。
著者、クリステンセン教授が掲げた「破壊的イノベーションの法則」は、その俄に信じがたい内容にも関わらず、動かしがたいほどに明晰な事例分析により、米国ビジネスマンの間に一大ムーブメントを引き起こした。
この改訂版では、時代の変化に基づく情報更新と破壊的イノベーションに対応するための組織作りについて、新章が追加されている。
【原書タイトル】The Innovator's Dilemma


この本を読んで、どう行動を変えるのか

 上述のとおり、すぐには活かせそうにない。あるとしたら、自分がHRBPをやるようになったときに、組織構造を考える上での参考にはなるかも。

あと、伸びそうな株を見つけるのにも役立つ。破壊的技術の領域でリードを取れる会社がわかれば、株価は間違いなく上がるから。