【書評】つらいと言えない人がマインドフルネスとスキーマ療法をやってみた。
読んだ書籍から学んだことを書いています。1分で読める書評。
今日読んだ本はこちら。
おススメ度(5段階)
★★★★
感想
ストーリー仕立てで、認知行動療法・マインドフルネス・スキーマ療法の進行をイメージできる本。特に前半の医師のクライアントの話は、とってもリアリティがある上にちょうど良いボリュームで、大いに理解を助けられる。
ストーリーの間に、それぞれの説明が優しいイラストとともにあるのも理解を助ける。入門として何冊か読めば、割と理解は深まりそう。
読んだきっかけ
先日読んだ、こちらと同じ伊藤絵美先生という方の本。この方の本は読みやすいので、とってもおススメです。
どんなことが書いてあるか
- 前半は、背中に痛みを感じているが、医学的な所見がなく、精神科の「疼痛性障害」と診断された医師の治療の話。
- オレ様系の態度で来る出会いから、困難なコミュニケーションを少しずつ紐解きながら、マインドフルネスやスキーマ療法の流れを示してくれる。
- 具体的なマインドフルネスワークの話だけでなく、こういう"困った"クライアントがどんな反応をし、どう対応していくかとか、家族との関係の様子や変化まで描かれている。
- このクライアントの早期不適応性スキーマがどのように生じたのかの解説。幼少期からの体験が大人になって社会の対応困難を引き起こす例としてわかりやすい。この治療として、新しいスキーマを手に入れる様子も解説。
- 後半は、看護師であるクライアントの話。何にでも「悪い」と思って自己犠牲をしてしまう人の話。この人が、そういうスキーマを持つにいたった過去の経験なども紹介。
- 自分の行動を変えてみることを試すようなスキーマ療法の進行と、それによってクライアントがどう変化したか。
この本を読んで、どう行動を変えるのか
前からずっと認知行動療法には興味があるので、放送大学で講座を取ろうとおもっていたのだけれど、それを実行に移す。まずはもう少し学んでみたい。