【書評】失敗の本質
読んだ書籍から学んだことを書いています。1分で読める書評。
今日読んだ本はこちら。
おススメ度(5段階)
★★★★
言わずと知れた名著。何度読んでも、組織論のことを考えるうえで、外せない1冊だと思う。
ただし、戦史になじみがないと理解するのにすごく時間がかかるかもしれない。そういうひとは、第2章から読むといい。
読んだきっかけ
自衛隊出身なので、よく話題にあがったものです。その時から、数回目。
どんなことが書いてあるか
- あいまいな戦略目的
- 短期決戦の戦略志向
- 主観的で帰納的な戦略策定
- 狭くて進化のない戦略オプション
- アンバランスな戦闘技術体系
- 組織上の失敗要因は
- 人的ネットワーク偏重の組織構造
- 属人的な組織の統合
- 学習を軽視した組織
- プロセスや動機を重視した評価
- これらの教訓をどう生かすか
感想
まさに、日本の組織が陥りそうなポイントがばっちり抑えられていてハッとさせられる。今ビジネスで苦しんでいる日本の大企業の中の人から聞こえてくる話と多くの点でリンクしている。
日本は、これらの面では戦時中から変わってない感じがするので、日本の将来を悲観してしまう。
この本を読んで、どう行動を変えるのか
この教訓を、会社の仕事で生かすことだろうなぁ。多かれ少なかれ、日本の企業には当てはまること。これに気づいてもらうことが、まずはできること。
どんな人がこの本を読むといいか
会社の戦略を決めるようなマネジメントレイヤーの方の必読書。あとは人事・組織の担当者。