【書評】プロフェッショナルの未来
読んだ書籍から学んだことを書いています。1分で読める書評。
今日読んだ本はこちら。
プロフェッショナルの未来 AI、IoT時代に専門家が生き残る方法
- 作者:リチャード・サスカインド,ダニエル・サスカインド
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2017/09/20
- メディア: 単行本
おススメ度(5段階)
★★★
感想
分量が多い(本編415ページ)し、変な体裁で読みづらいのがまずマイナス。同じことの繰り返しが多い。
内容も、「専門家の仕事は、数十年かけて、機械に代替されていく。人間の専門家に残るのは倫理的な判断を迫られるような業務だけだけど、その量は今の専門家に対して十分な量ではないだろう」という、なんとなく聞いたことある話を補完するものだった。
視点は広がったけど、自分にとってはそんなに新しい発見、重要な発見はなかった。
読んだきっかけ
勤め先が「アジアから世界をリードするAIテックカンパニーになる」とぶち上げてるので、少しでもついていきたくて手に取った。
どんなことが書いてあるか
- 結論は上記のとおりで、 「専門家の仕事は、数十年かけて、機械に代替されていく。人間の専門家に残るのは倫理的な判断を迫られるような業務だけだけど、その量は今の専門家に対して十分な量ではないだろう」ということ。
- 専門家とは、もう少し具体的に言うとどういう人なのか。それは、高度な専門知識をもとに、ある種の特権を得ている人。
- それらの専門家の仕事がテクノロジーでどう変わっているか。どう対応しているか。医療、教育、宗教、法律などの事例の紹介
- テクノロジーの発展の歴史と予想。情報がオープン化する話。
- 情報がオープン化する中で、専門家に残される仕事は何か。
- 機械化が進むうえでの制約の話。コストとか、倫理とか。専門家は否定するけど、思ったより専門家の仕事は標準化できるし、機械化できる、ということの解説。
この本を読んで、どう行動を変えるのか
「AIに取って代わられないスキルを身に着ける!」みたいな話じゃなく、まずはAIで何ができるのか、できないのかをキャッチアップするんだろうね。
コーチングみたいな仕事は機械による代替が難しいと思うけど、それも我々の希望的観測かもしれない。自分が死ぬまでには完全に代替されることはなさそうだから、AIについて理解を深めて、子どもたちに伝えられるといいな。