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【書評】「認知行動療法」のプロフェッショナルが教える いちいち"他人"に振り回されない心の作り方

 

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今日読んだ本はこちら。

 

「認知行動療法」のプロフェッショナルが教える  いちいち“他人"に振り回されない心のつくり方

「認知行動療法」のプロフェッショナルが教える いちいち“他人"に振り回されない心のつくり方

  • 作者:中島美鈴
  • 出版社/メーカー: 大和出版
  • 発売日: 2016/05/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

おススメ度(5段階)

★★★★★

感想

まず、読みやすい。大事なところはマーカーが引いてあるので、そこだけ読んでも全体像がわかる。

よくある「思考のクセ」から、根底にある信念の話、それを書き換える「行動実験」の話など、理解しやすい展開で、無理なく頭に入る。

人と対峙する仕事をしている人は、人間の思考についての参考になるから、読んでみていいと思う。


読んだきっかけ

認知行動療法を勉強したくて。ACTは少し前衛的なようなので、もう少しベーシックなものも知りたくて図書館で借りた。

どんなことが書いてあるか

  • 他人の言動や存在に振り回されがちな人は、そうなる思考のクセがある。一つのことをすべてに当てはめる「一般化のし過ぎ」とか、自分を過少評価し、他人を過大評価する などのクセ。
  • これらは、幼少期の体験などからくる「信念」によって引き起こされてる。一見関係ないようだったり、頭では良くないとわかっていても、信念が変わらない限り、思考や行動を変えられない
  • 信念を書き換えるには「行動実験」が有効。いつもと違うパターンを試してみて、反応が違うことがあることを体験してみる。
  • 他人との関係に悩んでいる場合には、ほかにも「怒りの感情を理解する」「相手に動いてもらうために現実的なスモールステップを踏んでもらう」「結果をコントロールすることを手放す」などの工夫ができる
  • 自分を大切にするには、自尊心を感じること。自分は価値があると思うことが大事。その時に「仕事ができる」とか「人にやさしい」とか、そういう条件を外してみることで、自尊心を感じる機会を増やせる。

この本を読んで、どう行動を変えるのか

何かネガティブな感情を感じた時には「信念」が関係しているかもね、ということを思い出す。それだけでずいぶん違うらしいから。