【書評】なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?
読んだ書籍から学んだことを書いています。1分で読める書評。
今日読んだ本はこちら。
おススメ度(5段階)
★★★
システム思考の本。概念的にはよくわかるけど、ループ図を実務でどれくらい使うんだろう、という点はちょっとイメージできなかったので、強くおススメするほどではないかしら。
読んだきっかけ
学習する組織を学んでいると、システム思考が出てくるので、もう少し知識を補完したかった。
どんなことが書いてあるか
- 世の中の施策は、想定してるようにうまく行かない。あるインプットに対して、その効果を増幅するようなループと、そのバランスをとるようなループが生じる。
- こういう事象の全体を捉えるのが「システム思考」で、それを図式化するために使うのが「ループ図」
- 例えば、フィットネスクラブ。広告打って会員が増えると、健康になった人の口コミなどを呼んで、どんどん会員が増えるループが生まれる。同時に、会員が増えてマシンが混んで、思い通りに運動できなくなるから行かなくなる(バランスをとる)ループも生じる。こういう感じ。
- 典型的なループの形がいくつかある。
- こうやって、いい面も悪い面も全体像でとらえて、一番効果が出る改善施策を考えようね。何か思い通りにいかないときは、だいたいシステムが悪い。
感想
世の中単純じゃないよね、ということを改めて教えてくれる点はとてもいい。でも、普段のお仕事で使うには、ちょっと難しいかも。
先日読んだ「失敗の本質」の中に「米軍はダブルループ学習でどんどん改善を進めていったけど、日本軍はシングルループ学習しかできていなかった」という話があったんだけど、そのダブルループ学習はまさにシステム思考に出てくるので、ここがつながったのが一番興奮した瞬間。
この本を読んで、どう行動を変えるのか
「何かのアクションが引き起こす結果はひとつじゃないよね」ということを意識していこうと思う。
どんな人がこの本を読むといいか
学習する組織について勉強したい人は、目を通すといいかも。