1分で読める書評 -kasablog-

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【書評】アフターデジタル

読んだ書籍から学んだことを書いています。1分で読める書評。

今日読んだ本はこちら。

 

アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る

アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る

 

 

おススメ度(5段階)

★★★★★

昨年読んだ中でもトップ5に入る。今起きていることが何なのか、何をしなければならないのか、非常に示唆に富む内容。


読んだきっかけ

人事部門の同僚のすすめで。「これ読むと、うちの会社(LINE)がやってることが見えてくる」みたいな紹介をされて。

その通りだった。

どんなことが書いてあるか

  • エストニアや中国のデジタル化事例とその意図などの本質の解説
  • アフターデジタル(=デジタルで絶えず接点があり、たまにデジタルを活用したリアル(店や人)にも来てくれる)の世界やOMO型ビジネスの解説。リアルの店舗はECサイトと区分されているのではなく、完全にデジタル化された、単なる顧客とのタッチポイントのひとつでしかない、など。
  • データが取れると、「体験寄り添い型」の全社戦略への転換が求められる。例えば「属性に合わせた提案」でなく「状況に合わせた提案」を前提に考える必要が生まれるなど。
  • そのアフターデジタルな世界で、リアルな人間による接客等がどういう意味を持つか
  • さらに、日本の問題点と、達成すべき思考の転換に関する提言

感想

「なんか中国は全部デジタル化ですごいね~」という程度の認識をガツンと変えられた。

アフターデジタルの世界に夢を感じると同時に、ここまで来てるのか、日本は太刀打ちできるのか、と心配にさせられる内容。

昨日読んだ大本営参謀の情報戦記とのつながりを感じる。プロダクト優先で「日本のものづくりはすごいんだ」とか言ってる場合じゃない。

この本を読んで、どう行動を変えるのか

まずは、自分の仕事でデータを取り、ほかのデータと連携させて一元化する工夫を常に持つ。研修の受講履歴なども、一元管理できる方法で研修を提供する必要がある。

どんな人がこの本を読むといいか

この書籍は、学生から定年前の社会人まで全員に読んでほしい。