1分で読める書評 -kasablog-

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【書評】心理学的経営

 

読んだ書籍から学んだことを書いています。1分で読める書評。

今日読んだ本はこちら。

 

 

心理学的経営 個をあるがままに生かす

心理学的経営 個をあるがままに生かす

  • 作者:大沢 武志
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2019/05/30
  • メディア: オンデマンド (ペーパーバック)
 

 

 

おススメ度(5段階)

★★★★

1993年の本で、内容が古くなっててもおかしくない時期だけど、今でも充分に通用する考え方で書かれてる。その見識に驚嘆する気持ちと共に読むとよい

 

読んだきっかけ

人材開発、組織開発の仕事をしているとちょくちょく言及されるので。

新年1発目に購入して読んだ、読み返しではない本。

 

どんなことが書いてあるか

  • 人間を「心理学で研究されてきたこと」に従って捉えて、どうやったらより活躍できるかを説いている
  • 『個人』の面では、頑張れと言っても人間は頑張れるものではなく、適切なストレッチアサインメントやフィードバック、社会貢献感などを与えることがモチベーションに繋がる
  • 『組織』の面では、成果が大きいのは「自律的小集団」。小集団が自分たちで意思決定できるのが大事
  • 組織活性化は、1に採用2に人事異動。集団に新しい血を入れることで不均衡が起きて活発になる
  • 『リーダー』の面では、成果の出るリーダーは他者からいいリーダーだと認知されてることが大事。その現実を見せて行動変容を促すのがリーダーシップ開発
  • パーソナリティ診断を使いつつ、個人を生かすようにしよう

 

この本を読んで、どう行動を変えるのか

直近だと、マネジメント研修を作るお仕事があるので、まずはそれに生かす、というところからかな。

個人の狭い経験だけに基づくマネジメントだけでなく、心理学的、科学的なマネジメントも大事。多分両輪必要なので、そのバランスを常に意識する。

 

どんな人がこの本を読むといいか

なんと言っても組織開発、人材開発に関わる人たちは読むといい。管理職でも、レイヤーの高いシニアマネジメントや経営層にはオススメ。