【書評】心理学的経営
読んだ書籍から学んだことを書いています。1分で読める書評。
今日読んだ本はこちら。
おススメ度(5段階)
★★★★
1993年の本で、内容が古くなっててもおかしくない時期だけど、今でも充分に通用する考え方で書かれてる。その見識に驚嘆する気持ちと共に読むとよい
読んだきっかけ
人材開発、組織開発の仕事をしているとちょくちょく言及されるので。
新年1発目に購入して読んだ、読み返しではない本。
どんなことが書いてあるか
- 人間を「心理学で研究されてきたこと」に従って捉えて、どうやったらより活躍できるかを説いている
- 『個人』の面では、頑張れと言っても人間は頑張れるものではなく、適切なストレッチアサインメントやフィードバック、社会貢献感などを与えることがモチベーションに繋がる
- 『組織』の面では、成果が大きいのは「自律的小集団」。小集団が自分たちで意思決定できるのが大事
- 組織活性化は、1に採用2に人事異動。集団に新しい血を入れることで不均衡が起きて活発になる
- 『リーダー』の面では、成果の出るリーダーは他者からいいリーダーだと認知されてることが大事。その現実を見せて行動変容を促すのがリーダーシップ開発
- パーソナリティ診断を使いつつ、個人を生かすようにしよう
この本を読んで、どう行動を変えるのか
直近だと、マネジメント研修を作るお仕事があるので、まずはそれに生かす、というところからかな。
個人の狭い経験だけに基づくマネジメントだけでなく、心理学的、科学的なマネジメントも大事。多分両輪必要なので、そのバランスを常に意識する。
どんな人がこの本を読むといいか
なんと言っても組織開発、人材開発に関わる人たちは読むといい。管理職でも、レイヤーの高いシニアマネジメントや経営層にはオススメ。