1分で読める書評 -kasablog-

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【書評】サイコパスの真実



読んだ書籍から学んだことを書いています。1分で読める書評。

今日読んだ本はこちら。

 

サイコパスの真実 (ちくま新書)

サイコパスの真実 (ちくま新書)

 

  

おススメ度(5段階)


★★★★

感想

なんだか独り歩きしている感のある「サイコパス」。イメージだけでとらえていたけど、いい感じで浅く理解が深まるレベルにまでもっていってくれる本。

犯罪者だけでなく、スティーブ・ジョブズトランプ大統領などを例示しながら解説してくれるので、面白く読める。


読んだきっかけ

何かで妻とサイコパスについて話すことがあり、「サイコパスって、なんかわかるようでわかんねーな」と思ってたところ、図書館で見かけて。図書館ありがたし。

 

どんなことが書いてあるか

  • サイコパスとは、簡単にいうと「良心が欠如していること」。他人の痛みが全くわからない、気にも留めない(気に留めることができない)ひと。
  • 「対人因子」「感情因子」「生活様式因子」「反社会性因子」などのチェックリストにより、該当するか判定できる
  • 犯罪者ばかりじゃない。成功したサイコパスもいる。近い例としてはappleのスティージョブズとかがそうじゃないか、と。
  • よいサイコパスもいる。感情に左右されずに高度な仕事をこなす医者やファンドマネージャーなんかがよいサイコパス
  • 予防や早期治療は割と効果ある。ただ、治療自体は簡単じゃない。心理療法でも、本人が困ってないから。
  • 職場にもこういう傾向の人はいるから、気軽に接するんじゃなくて、必要に応じて適切な距離をとるのがオススメ。


この本を読んで、どう行動を変えるのか


行動変えるような話の本じゃないけど、なんかヤバい人を簡単に「あの人サイコパス」とレッテルを貼るのは避ける。他人を適切に理解するためには、たくさん知識が必要。