【書評】SNSカウンセリング入門 LINEによるいじめ・自殺予防相談の実際
今日読んだ本はこちら。
おススメ度(5段階)
★★★★
感想
自社だからってわけじゃないけど、いままでになかった、テキストコミュニケーションによる相談体制を作って成果を上げてる取り組みは、すごく有意義だと思う。
書籍自体の内容も、みんなが思う疑問には真摯に答えてメリットデメリットをきちんと共有し、データからニーズや有効性について説明したり、現場の大変な様子を事例やコラムで共有している点が、むやみにSNS相談を持ち上げてなくていい。
いつか、オンラインコーチングなんかも、できそうだね、と思える1冊でした。
読んだきっかけ
前からの本の存在は知ってて読みたいと思っていたところ、図書館にあったので。図書館は素晴らしい。
どんなことが書いてあるか
- LINEによる相談に関するシンプルな疑問への回答や、メリットデメリット。資料をあたったり、記録を残せるメリットの一方、非言語情報が取れないなどのデメリットは紹介しつつ、それでも「LINEでの相談は有効」と結論。
- 統計データから、相談数や相談者の属性。すごくニーズがあることがわかる。
- LINEによる相談技術。対面だとやりがちな「オウム返し」は有効ではなく、積極的に質問したり、聞いていることを示すことがわかるやり取りが大事。
- 体制。スーパーバイザーがついて、複数体制でやってる。
- 一般的な相談の流れと、架空事例。架空事例は、LINEのやりとりの画像に解説付きで、リアルに伝わる
- 今後の課題。有効だけど改善の余地もやっぱりある。
この本を読んで、どう行動を変えるのか
自分のあたりまえを疑うこと、かな。事例は知ってたのに、これを読むまでは、テキストでのいじめ相談なんて有効じゃないだろうと思い込んでる部分あった。
まだまだ、いろんな可能性がある。「〇〇はこういうもの」という思い込みが、可能性を閉じてしまっているかもしれない。そんなの嫌だから、当たり前を疑う。