1分で読める書評 -kasablog-

さらっと読める書評。1日1冊ペースで更新しています。

【書評】なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか

読んだ書籍から学んだことを書いています。1分で読める書評。

今日読んだ本はこちら。

 


おススメ度(5段階)

★★★★★

めちゃめちゃおススメ。洋書の翻訳らしく、事例が長々と載っているので、この部分は斜め読みでいい。


読んだきっかけ

組織開発の勉強のため。以前にもロバートキーガン氏の書籍を読んだことがあり、それも勉強になったので。

 

どんなことが書いてあるか

  • 大人の知性の段階には、3段階ある。
  1. 環境適応型
  2. 自己主導型
  3. 自己変容型。
  • 今の時代のリーダーには、自己変容型知性が求められている。今までうまく行ってきたこともアンラーニングして、さらに高みに行けるような人。
  • その知性のレベルまで到達できる仕組みが「発達指向型組織(DDO)」である。
  • DDOはグルーヴ、エッジ、ホームの3要素が揃った組織。
  • グルーヴとは、発達のための慣行とツール。それは、以下の要素を含む制度。
  1. 人の内面の要素を引き出す
  2. 業務を自己改善に結び付ける
  3. 結果ではなくプロセスに目を向ける
  4. 独自の言葉を持つ
  5. 全員が、組織全体の背伸びに取り組む
  • エッジとは、個人が限界に挑むこと。そのためには、改善目標、阻害行動、裏の目標(不安ボックス)、強力な固定観念を明らかにする。
  • ホームとは、それらを支援する組織の雰囲気みたいなもの。地位には特権が伴わないとか、地位にかかわらず指摘しあうとか、そういう文化
  • こういう組織は、事業がイマイチに見えるかもしれないけど、そんなことはなく、業績もいい。

この本を読んで、どう行動を変えるのか

まず、自分がエッジに立つために、改善目標、阻害行動、裏の目標(不安ボックス)、強力な固定観念を明らかにする。

なお、これはコーチングでやっていることとあまり変わらない。コーチがサポートして明確にしていくのが強力かもしれない。


どんな人がこの本を読むといいか

チームを束ねる役割にある人は、読んだほうがいい。できれば自分でこういう新しいツールを導入できるような立場にある人には、ぜひ読んでほしい。