【書評】なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか
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なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか――すべての人が自己変革に取り組む「発達指向型組織」をつくる
- 作者:ロバート キーガン,リサ ラスコウ レイヒー
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2017/08/09
- メディア: 単行本
おススメ度(5段階)
★★★★★
めちゃめちゃおススメ。洋書の翻訳らしく、事例が長々と載っているので、この部分は斜め読みでいい。
読んだきっかけ
組織開発の勉強のため。以前にもロバートキーガン氏の書籍を読んだことがあり、それも勉強になったので。
どんなことが書いてあるか
- 大人の知性の段階には、3段階ある。
- 環境適応型
- 自己主導型
- 自己変容型。
- 今の時代のリーダーには、自己変容型知性が求められている。今までうまく行ってきたこともアンラーニングして、さらに高みに行けるような人。
- その知性のレベルまで到達できる仕組みが「発達指向型組織(DDO)」である。
- DDOはグルーヴ、エッジ、ホームの3要素が揃った組織。
- グルーヴとは、発達のための慣行とツール。それは、以下の要素を含む制度。
- 人の内面の要素を引き出す
- 業務を自己改善に結び付ける
- 結果ではなくプロセスに目を向ける
- 独自の言葉を持つ
- 全員が、組織全体の背伸びに取り組む
- エッジとは、個人が限界に挑むこと。そのためには、改善目標、阻害行動、裏の目標(不安ボックス)、強力な固定観念を明らかにする。
- ホームとは、それらを支援する組織の雰囲気みたいなもの。地位には特権が伴わないとか、地位にかかわらず指摘しあうとか、そういう文化
- こういう組織は、事業がイマイチに見えるかもしれないけど、そんなことはなく、業績もいい。
この本を読んで、どう行動を変えるのか
まず、自分がエッジに立つために、改善目標、阻害行動、裏の目標(不安ボックス)、強力な固定観念を明らかにする。
なお、これはコーチングでやっていることとあまり変わらない。コーチがサポートして明確にしていくのが強力かもしれない。
どんな人がこの本を読むといいか
チームを束ねる役割にある人は、読んだほうがいい。できれば自分でこういう新しいツールを導入できるような立場にある人には、ぜひ読んでほしい。